今更雑多感想 ゴルリバ/フェニライ
12月に別現場で京都に行きまして、「あ、月組公演期間じゃん!」と気づき、合わせてちなじゅりお披露目公演を見てきました。

れこうみのサヨナラ公演の時にあんなに「さらば大劇場…」ムードを出していたのに、笑ってやって下さいw

思い出のたこ焼きは私の次で売り切れでした。ラッキー🥹✌️
さて、お友達に送った感想メモがあるので、せっかくなのでそれを元に雑多感想ブログとして残しておきたいと思います。
『ゴールデン・リバティ』

・役が沢山でさすが大野先生。下級生までセリフが多い。
・おだちんライマンの黒髪シケ〜!!
・プロローグ前、ウェイターのお衣装で背中を向けて歩いていくちなつさん、全部脚
・プロローグかっこいい!渋い!男役いっぱい!
・じゅりちゃんの男装というか少年装、ハマる。元男役だったメタ的ネタも?
・汽車のセットがぐわーーーーんって回ってくるの圧巻‼️宝塚の大道具の真骨頂ってカンジ
・舞浜のレイネプもだったけど、月組×サーカス良き
・髭つけた座長を106期までが担う月組、おじさんができる層が厚すぎる
・軽業師の衣装かわいい〜
・軽業師かわいい子しかいない!!集めただろ!!
・まのんちゃんアイダのパペット芸にとろける!かわいいのに過激で残虐なところがギャップ萌え♡
・無法者たちの顔が良すぎる、顔採用じゃろ
・ぱるあみコンビ〜!のっぽ×小柄な男役さんのコンビいいよね。
・るねくんの悪役、いかにも悪くないけど悪い。静かな悪さ。パッと見で善人ぽいけど悪役なのがいい。
・みちるちゃんパール、じゅりちゃんアナレアに奪ったトランクを返すところ。トランクの向きをわざわざ変えて返してあげるところに、パールの根は優しいところが詰まっているのではないかなと思った。
・お気に入りの妃純凛ちゃん、酒場で啖呵切るところがこの上なく的役。ドスの効いたイケボが活きている!!すっかり上級生になって…長く続けておくれ~!!
・今までの宝塚:支配層の男役/被支配者層の娘役の恋愛(古いけど南の哀愁とか、近年だと舞音とか、たぶん枚挙にいとまがない。この話何かの本に書いてあったけど失念…)
ちなつさんジェシーはインディアンとのハーフ、じゅりちゃんアナレアはポリネシアの王女で、二人共マイノリティというのが新しい(と言っている人をTwitterかブログで見たかも。100パー私の考えではないです)
・自由の女神の松明から顔部分にターザンみたいにロープで移動して、じゅりちゃんアナレアのピンチを助けにかけつけるちなつさんジェシーかっけーーーー
・アメリカからの独立を守るために抵抗するのではなく、アメリカの選挙権を島民に与える上での併合。じゅりちゃんアナレナの近代的でクレバーな選択。一昔前のタカラヅカなら、抵抗して独立を勝ち取るのが主のストーリーになっていたと思う。
・ラブラブハッピーハッピーなラストでよかった!!!!!最後二人で並んで座ってるところめちゃかわちい!!!!!!
『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』-IN THE MOONLIGHT-

・星組のエンタテから10年弱…指を咥えて見ていた月担であったが、ついに我が組にも野口ショーが来たど!!!!!!!!!
・エジプト〜インド〜中国〜タイ〜韓国と回っていく流れ。扱っている地域にやや珍しさはあれど、宝塚のお家芸であるお国めぐりレヴュー的な構成。
・ボリウッドの大スター、その名もオダチン・カーン。
この前月担の友達と会った時、「オダチン・カーン」というワードを発しただけで二人とも爆笑したぞ。ここまでのキラーコンテンツを生み出した野口先生…シンプルにすぎょい。
・Twitterでちょろちょろネタを見ては、一体どんなシーンなんだと戦々恐々としていたけど、アレね。野口先生、芸達者な人に次々と早替わりさせて色んなシーンをやらせるやつだわ。つまりは、エンタテの北翔氏のミッチェルの系譜だわさ。
・オダチン・ロボットとかオダチン・マハラジャとか色々意味分からんかったけど、オダチン・ハイスクールではおだちんも出てたA-ENの制服のお衣装が使われていてグッと来た。
・上海のシーンは、男役のチャイナ×ソフト帽で大好物なやつ〜!!!じゅりちゃんの孔雀もゴージャスかつ妖艶で素敵。
・中詰めはタイで、正直まだクルンテープ (美弥さまサヨナラ公演)のキズが癒えていなくてウッと来た。
・幕開きのあみちゃん×まのんちゃんのカップルがかわゆい。
・韓国のシーンはまず、韓国歴史物な幻想的なダンスから。ぱるくん韓国の歴史的装い似合う~!
・その後はK-POP風の男役少人数シーンで、どちらも韓国だけど振り幅が大きくて良い。
・ここの男役中堅〜下級生選抜メンバーが半分くらいしか分からんくて、時代の移り変わりを感じた泣
・男役群舞の曲が西城秀樹氏の「君よ抱かれて熱くなれ」で、今私は昭和のアイドルにハマっていることもあり、この選曲が嬉しかった。
・ちなつさん・おださんの割と昭和っぽい持ち味のスター、ひいては宝塚の持つ昭和感にマッチしていた。
・しっとりとした大人なデュエダンのちなじゅり〜!!!クリアポスターのお写真が絶品なのでみんな見て!!
・おだちん!!うわあ!!100期が大羽根背負ってるよ!!!!!
新トップコンビを見て
・ちなつさんもじゅりちゃんも、今まで月組を見ていた中では特別熱を注いで好きなスターというわけではなかったけど(ごめんね)、二人とも本当に素敵だったし、やっぱ真ん中に立つべき人なんだなと思った。
・特にじゅりちゃんめっちゃええやんって思った!!!やっぱり背が高いのと、あと腕が長くて、すごく舞台映えするのね彼女。真ん中で生き生きと歌い踊る姿を見れてよかった。これからのご活躍も期待!!
・ちなじゅりコンビとしては、二人のお顔立ちの作画は一致してるわけではないけど(れこうみがめちゃめちゃ作画一致してたので…)、何というか二人の持つ質感とかはすごく合っていて。トップコンビって面白いなと改めて思いました。
こんな私は今度、月組の全ツを見に行くよ!なんやかんやで、これからもゆるゆると宝塚ファンであり続けるのでしょう。
エタボ/グラタカ感想+ムララスト遠征の記録
ご無沙汰しております。なつみちです。
1ヶ月半ほど前に、れこうみサヨナラ公演を観劇して参りました。

こちらのブログは感想置き場にする予定はなかったのですが、久しぶりにアウトプットしたいなと思ったので、筆を取る運びとなりました。
それでは行ってみます☺️
※箇条書きで書きます。読みにくいと思います💦
脳直ツイートのまとめみたいな感じです😅
『Eternal Voice 消え残る想い』
【脚本について】
・私はマサツカ先生の脚本をめちゃ信頼してるので、お芝居上手なれこうみの最後にしっかりした本が来て心底よかったなぁと思った。
・おもろい動きとか薄っぺらいギャグとかで笑わせるのではなく、セリフのやりとりでクスッと笑わせるの、まさにマサツカ芝居〜!という感じだった。
(余談ですが、この手のコメディではメラコリが最高峰だと思っています。こんな脚本が書けるようになりたいと思ったものだ。)
・「超常現象なんてないよ」ということを暴くのがリアリストなれいこちゃんらしいかなと思っていたので(応天がそんなでしたね)、「そういうのってあるよね」という所に着地するストーリーが逆に新鮮だった。
【場面ごとの感想】
・組子が次々と出てきて踊る群衆なプロローグは、すごく芝居の月組〜って感じした。
・ずっと19世紀ヨーロッパれこうみを欲していて、やっとヴィクトリアン・レディなうみちゃんに会えた🥹
・アデーラちゃん、最初だけまとめ髪なのね?これは何か意図があるのだろうか。気になる🌳
・お互いにシンパシー感じちゃうのも納得な、れこうみの作画一致感と空気の一体感。うんうん、そうだよね☺️☺️
・みちるちゃんエゼキエルのエキセントリックさよ!!私はお芝居の面白さには、悪役が徹底的に悪に振り切っているのが大切だと思っているので、その点ではみちるちゃんに完敗!完敗!乾杯!
・配役もチェックせずに行ったので、あみちゃん?!となった。闇堕ちあみちゃん新鮮。とても良かったね。
・職業を持つ女性が沢山出てきて、じゅりちゃん、みかこちゃん、まのんちゃん、こありちゃんと活躍の場があってよかった。
・メアリー・スチュアートの悪夢のシーン、えぐいくらいかわいいうみちゃん出てきたと思った。
・隠し持った武器で戦う強いじゅりちゃん解釈一致。
・倒れ込むうみちゃん、フリルに埋もれててハオ
・よかったねーーー
・心から通じ合える人と出会えて、これから二人で生きていくんだなぁという未来が想像されて、サヨナラの哀しみではなく希望に満ち溢れたラストだと感じた。
・👏👏👏👏👏
『Grande TAKARAZUKA 110!』
【開演前】
・開演前は映像のスクリーン。派手な電飾が出てきてわぁッ…!となるのが好きなので、ちょいと残念だった😢
・観劇前にフォロワーさんに、月のマークが正面に来た時を狙って写真を撮るといいと教えてもらったのですが、実際見てみてなるほどと思った。回る組マーク😂
【プロローグ】
・私が見てきた10年くらいを見ても、月組のショーのお衣装ってけっこう渋めな気がしてて😂私はロマンチック・レビューのヲタクでもあり、娘役のフリフリのお衣装が好きなので、月ファンとしては少し物足りなさを感じていた。だから今回、月組にこんなドリーミンなお衣装が来て、いいんですか?!?!?!?!と思った。
・娘役ちゃんのリボンがついたミニハットも、ふわっと広がるスカートも、超絶かわいい😍
・れいこちゃんの髪色が明るめで新鮮だった。
・れいこちゃんの高音!
・うみちゃん。お衣装がトップ仕様でゴージャスということを抜きにしても、私が大好きなのはこの女の子だって、一目で分かった。お綺麗でかわいくてかっこよくて。大好きです。尊かった。🙏🙏🙏🙏🙏
・うみちゃん、サテンのロンググローブが世界一似合うよ。
・れこうみで二人で組んで踊るところ、興奮でめちゃくちゃオペラグラス曇ってたけど、必死で凝視した。
・私的に中村Bショーって圧倒的に甘さが足りなくてイマイチに思っていたのですが、どうした中村B!プロローグ甘かったぞ!!
【マスカレード】
・おださんの帽子のキラキラがちょうど反射してきて、私の目がやられた。笑
・みちるちゃんの同化ルックもかわいい〜🥰
・キラキラ王子様なれいこちゃん✨✨
・あれ、これってベタだけど私の好きな、「かっこいい男の子とかわいい女の子が出会って恋に落ちる」っていうシーンじゃん。。。
・れこうみ、巡り会えてよかったねえ…
・どうした中村B、プロローグに引き続きこのシーンも甘かったぞ?!
【アバンギャルド】
・ちなじゅり場面〜!トップコンビ決定おめでとうございます。
・二人とも強さとか大人っぽさとか持ち味は共通していて合うと思うので、今後の月組も主演二人がまた素敵なものを見せてくれるのではないかなぁと。
・じゅりちゃんのスカート部分の素材が宝塚ではなかなか見ない感じで、目を引きました。
【中詰め】
・確か娘役ちゃんだけの銀橋があって、なんてことしてくれるんだ中村Bと思った。
・スパニッシュうみちゃん大正解すぎる。
【初舞台生ロケット】
・何回見ても泣けるね。
・お衣装も奇をてらわずシンプルでよかった。私はロケットのお衣装は、こういう普通っぽいのが好きなので。。
【雪月】
・洋物ショーで和服出てくるの新鮮!でも和洋折衷スタイルで良き!!
・烏帽子を着けて振り返ったれいこちゃんは、まさに美の擬人化・美の化身だった。
【フィナーレ】
・ムーンライト・セレナーデ🌛✨曲自体が好き🫶
・みちるちゃんとじゅりちゃんがシンメで使われていて、とても良かった。
・じゅり、綺麗になったな…(立場)
【デュエダン】
・もう全てが良すぎた。
・はいからさんブライダルデュエダン、博多座ドリチェデュエダンと共に、デュエダン殿堂入り決定。
・私的に最後は飾りなしの黒燕尾と白いドレスがいいなと思っていたけど、あんな素晴らしいお衣装出されたら何も言えんくなったよ。
・お揃いのお衣装って素敵ね…🫶
・うみちゃんのおリボン🥹🩵🩵🩵
・私の中で、「れこうみが描く美しいブルーの夢」というイメージが確定した。
・最初の方にうみちゃんの優雅なカーテシーが入っていて、沸いた。こん時オペラグラス外してて、遠目でしか見れなかったけど😂
・今までの振り付けが盛り込まれていたのかな?愛だね。
・もちろんポケットスチールも買ったしクリアポスターも舞台写真も買った。
【パレード】
・最後は真っ白な正統派のお衣装で降りて来られたうみちゃん。神々しかったです。ご卒業おめでとうございます。
ムララスト遠征の記録
幾度となく通った大劇場。
学生時代は京都から足を運んでいたので、特技は「阪急十三駅の階段を駆け上がって、宝塚線に乗り換えること」でした。

すみれ柄のワンピースで、すみれのマンホールと一枚。

思い出のパスタで、フォロワーさんと。
エビピラフが一番好きでした🦐

朝ごはんのざらめヨーグルト。

どうしても食べたくて、開演15分前にねじこんだフルールのたこ焼き🤣

観劇後はカフェ・ド・ヴォアラにて♬
大好きな紅茶鴨のスモークのパンケーキ💛

フォロワーさんおすすめの、ポピーのいちごジュース🍓
初めて入りましたが、私のような一見さんでもちゃんと買えました(笑)

隠れミッキーのように、爪に🌙マークを忍ばせていた。

観劇アクセ。
デュエダンのうみちゃんに憧れて作ったおりぼんと、舞浜のスチールに興奮して作った月のイヤリング

おわりに
環境の変化と、他ジャンルに新たな推しができてしまったのと、例の事件の一連と、れこうみの卒業が重なって、ここでヅカヲタ人生に一区切りをつけようと思いますが、宝塚を憎んで去らずに済んでよかった。美しい想い出のまま心の宝石箱に仕舞えてよかった。心の底からそう思います。
ありがとう、宝塚。また訪れる日まで。
ヅカヲタをすっぱりやめるわけではありませんが、遠征してまで宝塚を見に行くことはもう当分無いかなと思っているので、一度自分の気持ちや記録をアウトプットしたいと思って書きました。
読んで下さってありがとうございました!
柚香光さんのスカート姿―男役イメージは変化するか?【オフにおける男役イメージの変遷⑭】

オフのファッションに注目し、男役イメージの変遷について論じてきた本シリーズも、いよいよ最終回となりました👏👏
今までのおさらいはこちらからどうぞ👇
⋆ちょうど一年前に、元になった修士論文を提出したところでした。
修論提出した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/TPEAs3tOkB
— なつみち (@Lune_ete_38) 2022年1月14日
今回は全ヅカヲタに衝撃が走った、『宝塚GRAPH』2022年1月号のあのポートレートの話をします。
(もう一年も前の号なんですよね…😅)
現代における男役ファッションの硬直性
このシリーズでは、劇団創設時から現在までの男役ファッションの変遷について、13回かけて詳しく見てきました。
特に戦後では、ミニスカートやパンタロンといった流行アイテムを取り入れて、年単位で目まぐるしく変化が起きていましたよね。
しかし21世紀に入ると、男役はスカートを頑なに着用しなくなるなど、現代の男役ファッションは硬直していると言わざるを得ないでしょう。
しかし注目すべきことに、2021年12月20日、そこに一石を投じるような出来事が起きました。
同日発売の『宝塚GRAPH』1月号のポートレートにおいて柚香光さんが、長年タブーとされてきたスカートを着用したのです…!!!!!!!!!
柚香さんのスカート姿が意味するところ
柚香さんのスカート姿…
この事例は、長い年月を経て確立されたオフの男役イメージの幅が、再び広げられようとしている試みであると考えられます。
したがってこのポートレートは変化の始まりを予感させるような、歴史を刻む新たな一枚となったと言えるでしょう。
皆さま、紙面を開いたときはたいそう驚かれたのではないでしょうか。
私ももちろんそうでしたし、修士論文を書いている途中にこのような歴史的瞬間に立ち会えて、胸が震えました。
ジェンダーレスファッションと男役イメージ
また現代はファッションにおいて、ジェンダーレスが話題となる時代でもあります。
よって柚香さんのスカート姿は、男役にもそのような新しい流れが入ってくる兆しであるとも捉えられるでしょう。
しかし、思い出してみてください。
従来の男役イメージというのは、「パンツスタイル=男」といった、衣服が持つ性差の記号を利用して作られるものでした。
性差の記号があいまいとなるジェンダーレスなファッションを取り入れることによって、今後男役イメージも変化していくのでしょうか。
それとも、現在確立したような男役イメージをこの先も続けていくのでしょうか。
以上、私の修士論文『宝塚歌劇における男役イメージの変遷――オフステージのファッションを中心に』に基づいたシリーズ記事をご覧頂き、本当にありがとうございました!!!
大変有り難いことに、読みたいとのお声を頂戴しまして、書き上げるモチベーションとなりました。
やはり研究というのは自己完結ではなく、受け手がいてこそ(=社会ありき、すなわち社会に必要とされているという研究の意義)ですので、このような形で世に出すことができてよかったです。
それと、やっぱり宝塚はエンタメとしてだけでなく、研究対象としても面白いなぁと思いました。
ただ宝塚が好きという気持ちだけで研究を始めて院進までしてしまった無鉄砲学生でしたので、研究にどう対峙していいのか分からず在学中はずっと泣いていました。
ですが、宝塚を好きという気持ちを大切にし、宝塚に関する論文を書くことによって、「宝塚はどうでもよくなんかないよ、宝塚は価値がある存在なんだよ」ということを少しでも証明できたかなと思います。
イメージのズラし/ズレ―男役の女装とファンの意識【オフにおける男役イメージの変遷⑬】

こんばんは🌛
労働が主体の生活になったり、様々なジャンルのエンタメに手を出したりした結果、本当に久々の執筆になってしまいました~😣
相変わらず宝塚には元気を頂いており、先日は『蒼穹の昴』のライビュや、朝月さんのミュサロの配信を拝見しました❄
また来月には、月組さんの全ツで遠征する予定です!
約一年ぶりの生観劇、本当に楽しみです💖
このシリーズはあと2回分残っているので、もう少し頑張って書きたいと思います💦
今までのおさらいはこちらからどうぞ👇👇
卒業後に男役がスカートを履くと絶対○○になるアレ
さてさて、⑫までのような流れでオフにおける男役イメージは形成されてきたのですが(ざっくりすぎる)、
「男役らしいアイテムを着用する」「スカートを履かない」「肌の露出をしない」といった意識をもとに男役自身が創出する男役イメージは、現代において大変強固なものであると考えられます。
それはトップスターが退団後にスカートを着用して公の場に出た際に、そのことが必ずと言っていいほど記事として上がるという例からも分かるでしょう。
例えば、こんな記事があったりとか・・
イメージの「ズラし」―男役の女装
繰り返しますが、男役さん自身は努力して隙のない男役イメージを作ろうとしておられます。
興味深いのはそれにもかかわらず、男役を取り巻く現象に関しては依然として「イメージのズラしやズレ」が存在するという点です。
まずは「ズラし」について、男役の女装を取り上げます。
オフにおいて男役がスカートを身に着けず、完全な男役イメージの演出にこだわっている一方で、女装する際にはスカートを着用することがありますよね。
気の強さやかっこいい雰囲気、パンツスタイルなどで男役の香りが残っている場合もありますが、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのフリフリのドレスなど、中には思いっきり男役のイメージからは外れるものもあります😅
また男役に女性の役や役割をあてがって女装をさせるのは、言うまでもなく劇団側です。
このように、劇団によってイメージの「ズラし」が行われ、男役イメージが破壊されることも頻繁にありますよね。
イメージの「ズレ」―ファンは男役をどう捉えているのか?
次に、ファンは男役をどう捉えているのか?という点についても触れたいと思います。
皆さまは、ご贔屓の男役さんをどのような存在として応援していらっしゃいますか?
「とにかくお綺麗で憧れの人」「夢の実現に向けて頑張っておられる、尊敬すべき方」「いつも元気を与えて下さる方」「癒し」etc…
ここで「理想の男性」と答える方は、実際のところ殆ど居ないのではないでしょうか。
(中には、所謂ガチ恋の方もいらっしゃるかもしれませんが…)
このように、私たちはオフであっても男役にそれらしいイメージを求める一方で、決して男役を男性の代替物であるとは見ていないという、これまた面白い現象が起きていると思うのです。
アカデミックな書籍においても、ファンが男役をどう捉えているかについてはしばし言及がなされていまして…
例えばロバートソン氏は著作『踊る帝国主義―宝塚をめぐるセクシュアルポリティクスと大衆文化』において、以下のように語っておられます。
私が文献を調べ、インタビューを行ったところでは、年齢・階級・学歴の別なく、どの女性ファンも男役を理想の男とは考えていない。むしろ、女性の肉体を持ちながら因習的な男女の特性にとらわれない役の演じ手として畏敬の念を抱いている*1。
以上より、ファンは男役を理想の男性として捉えるのではなく、既存の男女にとらわれないような存在として畏れ敬っているというファンの一意識が分かります。
加えてFC内においては、それとはまた異なった形で男役を見ているファンも存在するようです。
そういった人たちはタカラジェンヌを自身の身内や子どもとして扱っており、その男役を「ちゃん」づけで呼ぶなど、保護者感覚で応援している*2というのです。
またこの「ちゃん」づけという現象は、ファンクラブのメンバーだけでなく、ファンクラブの運営側が行っている場合もあります。
その例として、美弥るりかさんの現役当時のFC「FANCLUB RURIKA」における、美弥さんの呼び方を確認します。
そのために美弥さんのお茶会にて配布されたプログラムを確認すると、美弥さんの入退場は「るりかちゃん入場」「るりかちゃん退場」と記されているし、その下に記載された諸注意においても、「るりかちゃんへのプレゼントやお手紙は、受付にてお預かり致しております。」*3とあります。
(タカラジェンヌのお茶会のプログラムを修士論文の参考資料に使ったの、おそらく世界中で私しかいないし、資料を集める中で最後はヅカヲタとしての自分が勝ったと思った🤣)
したがって、FC内において美弥さんは「るりかちゃん」とちゃんづけで呼ばれていたことが分かります。
このような場合は、自身の子どもや身内として男役を応援するような意識が、FCに所属するファンの間においても共有されていくでしょう。
上記を踏まえると、男役を男性の代替物として見ているようなファンの意識は決して読み取れず、男役とファンの間でイメージの「ズレ」があると言えます。
以上のように、劇団やファンという男役を取り巻く存在を加味すれば、そこにはイメージの「ズラし」/「ズレ」が存在し、現在の男役イメージは複雑な諸相を成しているということが指摘できます。
(この点はもっと論じてと先生からご指摘頂きましたが、残念ながら修士論文内では書けなかったので、一生かけて考えたいと思います)
男役イメージはただ男役自身だけでなく、劇団やファンも合わさって形成されるという点が重要ですね✏

いつかのパワーポイントで作った図が役に立った…😉
次回はいよいよシリーズ最終回!!
全ヅカヲタが衝撃を受けた、『宝塚グラフ』2022年1月号のあのポートレートについて考えます🌸
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ファンの期待を優先するイメージ作り(1980s~Ⅳ)【オフにおける男役イメージの変遷⑫】

こんばんは🌛
月組初日、誠におめでとうございます。
無事に幕が下りたということで、月ファンとしても大変嬉しいです。
こちらの男役イメージシリーズですが、段々と終わりが近づいて来ました…。
今回も含め残り3回、頑張って書いていきますね💪
前回の⑪では、90年代まではまだ男役イメージに揺らぎがあったという点や、「女性としての面も残したい」という、男役自身の希望も選び通していたという点を指摘しました。
実は2000年代に入ると、この選択に変化が現れます…
そこで登場するのが男役イメージ確立・第3の視点である、「ファンの期待を優先するイメージ作り」です。
スカートによる男役イメージの破壊
現代において男役がオフでもスカートを着用しないのは、男役が自ら「男役」になりきるためということに加え、ファンのイメージを壊さないためという気遣いもある*1とされています。
つまり⑩で確認したように、
男役を極めるために彼女たちがスカートを排除していく中で、いつしか男役のスカート姿は、ファンが抱く男役イメージを壊してしまうものとなったと考えられます。
そしてこういったイメージの破壊がなされるのは、②で紹介した「タカラジェンヌの四層構造」の中で指摘するような、
「ファンは舞台を下りた後でも男役/娘役のイメージを崩さないことを求めている*2」という、男役に対するファンの消費構造が出来上がったのが理由にほかならないでしょう。
自身の希望よりファンの期待
オフのファッションに関して、男役のイメージを壊さないようなものを身に纏うという姿勢は、2001年における紫吹淳さんの、以下のような発言にも見られます。
舞台上では徹底して男を追究して、舞台を降りたら、まあスカートははきませんが、ひとりの“男優”というか俳優でいたい。そして時代を感じていたいです。実はスーツはあまり好きじゃなんいですけど、お洋服をいろいろと着るのはすごく好きでして、スカートをはけないのは実は悔しいのですが、まあ、それは“後々の夢”としてとっておきまして。
ただ、ふだんの装いも男役像を壊さない程度にしなくては。宝塚をしょってたつ立場なので、そういうとろこ(原文ママ)は気をつけないといけません*3。
以上より、「男役だからスカートは着用しない」「オフのファッションは、男役イメージを壊さないものにする」という男役の意識は、この頃には確立していたと考えられます。
加えて注目したいのは紫吹さんが、「スカートをはきたいが、男役としては着用できない」と発言している点です。
⑪で確認したように、90年代までの男役はスカートの着用などを通じて、女性としてありたいと思う男役自身の希望を通していました。
しかし紫吹さんは、スカートをはきたいという自身の希望よりも、ファンが抱くような男役イメージを壊さないことを優先しておられたのです!
かくして、男役自身の希望よりもファンの期待を優先するという形で、「男役はスカートを着用しない」という構図が出来上がったと考えられます。
この転換は、オフの男役イメージの確立にあたってかなりエポックメイキングだと思いますね…
これに気づけた時は、興奮のあまり震えが止まりませんでした。
スカステの開局と、オフの露出機会の激増
さらに2002年には、タカラジェンヌのオフの露出量が格段に増える出来事が起こりました。
それは皆さまご存じ、「TAKARAZUKA SKY STAGE」の開局です!
みんな大好き、私も大好きスカステ。
最近開局20周年を迎えたのも、記憶に新しいですね。
スカステでは公演の映像はもちろんのこと、本シリーズで扱うような、オフのタカラジェンヌが登場する番組も放送されていますよね。
このチャンネルの登場が、ファンやタカラジェンヌにどのような影響を与えたかに関しては、以下のように説明がなされます。
舞台外でのタカラジェンヌの姿をファンが見る機会が激増した。それまでは舞台の上での役作りやセルフプロデュースに専念すればよかったが、舞台外でのオフの姿(それは完全なオフではなくあくまでもタカラジェンヌとしての作られたオフである)やトークスキルも求められるようになり、またスカステ番組がきっかけで人気が出る生徒も出現するようになった*4。
以上の記述は、『宝塚グラフ』や『歌劇』におけるオフの姿に関しての記述がなく、開局以前はオンだけに専念すればよかったという点には、疑問が残ります。
しかし、ファンがオフのタカラジェンヌの姿を見る機会が激増したという点や、タカラジェンヌがオフの姿を作ることを求められるようになったという点は、注目に値するでしょう。
それまでのオフの姿といえば、雑誌の数ページや入出・お茶会など、限られた媒体・空間においてのものでした。
また後者の姿は、活動に参加できるごく一部の人しか見ることができないものでした。
しかしスカステの登場により、チャンネルに加入さえすればその場に行かずともオフの姿を見ることができるようになったというのは、かなり大きなことですよね。
また番組がきっかけで人気が出る生徒も出現したという点は、舞台上――つまりオンだけでなく、番組内でのオフの姿もまた商品となるということをタカラジェンヌがはっきりと自覚する契機となり、彼女たちがますますオフの姿に磨きをかけるようになったとも考えられます。
(男役イメージの話とは少しずれるかもしれませんが、スカステの番組で人気が出た男役としては、紅ゆずるさんが代表例でしょうか…)
そして男役側もオフの姿を「見られる」ことが格段に増え、ファンからの期待を強く意識するようになり、ファンが抱く男役イメージをより強固なものとして体現していくようになったのではないでしょうか。
オフにおける男役イメージの「確立」まとめ
以上⑨〜⑫の記事をまとめると、
1. トップコンビ制度によって、オフの姿でも男役を演じるという雑誌記事が登場した。
2.「オフでもストイックに男役の芸を磨く」という姿勢が広まり、それはスカートを排除するというファッション面にも及んだ。
3. 自身の希望よりもファンの期待を優先し、男役としてのイメージを壊さないようなファッションでのイメージ作りが行われるようになった。
これらの3点をきっかけとし、1980年代以降、「オンとオフに連続性が存在する宝塚の男役イメージ」が確立していったと結論付けます。
やーっとやっとここまで来ました…🥲
次回は、「それでもやっぱり男役のイメージには、今でもズレ/ズラしがあるよねー?🤔」という点について言及したいと思います🍒
読んで下さってありがとうございます🌟
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更新の励みになります🌙
*1:中本千晶『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』東京堂出版、2011 年、p.48
*2:東園子「『宝塚』というメディアの構造――タカラジェンヌの四層構造と物語消費」 青弓社編集部編『宝塚という装置』青弓社、2009 年、p.24
*3:「私は常に役に染まりたい 紫吹 淳 月組「大海賊」「ジャズマニア」制作発表[2]」SUMiRE STYLE 010710、http://www.sankei.co.jp/enak/sumirestylevintage/takara/010710_2.html
*4:嵯峨景子「宝塚と男役 “格好良さ”の伝統とアップデート」『ユリイカ』2014年9月臨時増刊号 総特集=イケメン・スタディーズ、青土社、p.216
男役のスカートはいつまで?―男役/女性の揺らぎ(1980s~Ⅲ)【オフにおける男役イメージの変遷⑪】

こんばんは☔
続きを書くのがまたまた久しぶりになってしまいました💦
思えばこのシリーズの大元になった修士論文を完成させたのが、もう半年も前のことになるのですね…半年間あっという間だった…
さて、⑨・⑩とオフにおける男役イメージが「確立」したと考えられる1980年代を見て来たのですが、
その「確立」の経緯として、
1.トップコンビ制度が定められたことにより、雑誌においてオフの姿でも男役を演じるという記事が登場した。
2.「オフでもストイックに男役の芸を磨く」という姿勢が広まり、それはスカートを排除するというファッション面にも及んだ。
という現象を紹介しました。
しかし上記の二点のようなことが起きる一方で、1980年代以降もオフの男役イメージには「揺らぎ」が存在していたと考えられます。
それは当時の雑誌において、男役自身が“女性としての面を残す”ということを敢えて選び取っていたように思われるポートレートやインタビュー記事が、多数掲載されていたからです。
男役とスカート―1980年代
1980年の『宝塚グラフ』には「スター・カタログ」と題された、男役たちが様々な質問に答えるコーナーが連載されていました。
その中で「おしゃれ ファッションの傾向」という項目には、彼女たちがスカートを所持したり着用したりしているという情報が記されています😲
その箇所を抜き出してみると…
・今まではパンタロンが多かったのに最近はスカートが増えてるの*3。
(松あきらさん)
あら、やっぱり当時は男役も「スカート履いてます!持ってます!」ってバリバリ言ってたんですね~。
また1980年代後半になっても、男役がスカートを履くという現象は続いていました。
例えば『宝塚グラフ』1986年12月号には、剣幸さんが髪飾りを着けて髪を結び、ピンク色のスカートを着用したポートレートが載っていました🚙
(細かくて車か電車かよく分からないんですけれど、着けておられる乗り物型のアクセサリーがまたお洒落で、これはこれで素敵なんですけどネ)
また『宝塚グラフ』同年7月号において、男役のファッションに関する記事を発見🔍
そこで高汐巴さんは、「ズボンに飽きた時など、最近はスカートをはく事もあるんですよ*4」と述べておられます。
加えて当時、剣さんは月組のトップスター、高汐さんは花組のトップスターという立場でした。
トップさんであってもスカートを履いて女性としての面を残していたというのは、今から見るとかなり驚きの事実です😳
男役とスカート―1990年代
そして1990年代に入っても、「男役もスカートを着用/所持する」という写真や記述は、極めて少なくなるにしても残っていました。
グラフのポートレートで言うと、1990年11月号には北斗ひかるさんの、1995年1月号には香寿たつきさんのスカート姿が掲載されています。
北斗さんの方に至ってはなんと、彼女のサヨナラ特集のポートレートでした。
今の感覚だと、このコーナーでは男役の集大成としてのお写真を載せるのがナンボな気もしますが…
(イイ女風の格好いいスタイルではあるものの)イヤリングにブラウス、タイトスカートにハイヒールでばっちりポーズを決める北斗さんのお写真に、当時のファンはどのような想いを抱かれたのでしょうか…😰
(ああ、もう女性になっちゃうんだなっていう現実を突きつけられる哀しみが余計募りませんか😭それとも敢えて、男役マジックが解けた卒業後のお姿を先に載せておく作戦なのでしょうか。そもそもせっかくまだ在団中で男役なのに、サヨナラポートの一枚を女性としての姿に割くなんて、勿体なくないですか…考えれば考えるほど分からん……)
また『歌劇』1996年2月号には、男役のスカート所持に関する記事が掲載されていました。
それは花組の下級生3人が、トップである真矢みきさんにインタビューするというものなのですが…
聞き手の一人である初風緑さんは真矢さんに、「スカートは持っていますか?*5」という質問を投げかけています。
気になる真矢さんの答えは、「持ってないかな。*6」というものでした。
しかしこのような質問が出るというのは、当時はまだスカートを所持している男役も存在していたことの証拠でしょう。
絵麻緒さんが吐露した「男役/女性の葛藤」
加えて、資料を探していて印象的だった絵麻緒ゆうさんのインタビュー記事を紹介しますね。
⑩では下級生時代の絵麻緒さんが、男役芸を磨くためオフでも男役の所作を行っていたという、以下のエピソードを引用しました。
――男役十年とよくいわれますが、それを経てみて如何ですか?
(中略)十年の間に身体に染み付いているものは大きくて、電車の中でもつい足を広げて座っていたりします。それは下級生の頃にいろいろと男役の座り方を研究して、普段から男っぽくしようとしていたからなのですが*7
実はこの話には続きがあってですね…
それが、こちら。
今になって、ふとそれは女性としての恥じらいがないのかなと思って反省することがあったんです。だから、これからは舞台の上ではよりバリバリの男役でいたいと思う反面、オフでは年相応の女性として過ごし、オンとオフのギャップを楽しんでいきたいと思っています*8。
このような絵麻緒さんのエピソードからは、オフにまで男役が浸蝕することと、女性であることの間の複雑な葛藤が伺えます。
オフでも男役のイメージを作るという風潮が広まる中で、当時の男役が抱えていた「男役としての自分」と「女性としての自分」の揺らぎが、端的にあらわれているのではないでしょうか。
そして最終的には「オフの間は女性としてありたい」とも宣言し、男役であっても自身の希望を貫くという姿勢を見せておられます。
(今回のキーアイテムであるスカートへの言及はありませんが…)
今の男役さんがこんなことを宣言されたらビックリしちゃうなと、記事を発見した当時は本当に衝撃的でした。
ですが、今のようなオフの男役イメージが徐々に形作られていく中で、このような葛藤を抱えていた男役さんも、もちろん存在していたということなのですよね。
また表には出さずとも、同じような葛藤を抱かれる男役さんが現在進行形でいらっしゃったとしても、何らおかしくはないような気もします。
男役のスカートはいつまで?
最後に、タイトルに用いた「男役のスカートはいつまで?」という疑問に関して。
全ての雑誌媒体を確認できたわけではないので管見の限りですが、最後に男役のスカート姿のポートレートが確認できたのは、上述の『宝塚グラフ』1995年1月号(香寿たつきさん)でした。
また『歌劇』1996年2月号には、男役のスカート着用/所持を匂わせる記事が掲載されていました。
よって問いの答えとしては、「1990年代までは、男役は確かにスカートを着用していた」というものにしておきます。
また当時の男役は、スカートの着用などを通じて女性としての面も敢えて残しており、「女性としてありたい」という自身の希望も通していたということが考えられました。
こんな感じで1990年代までの男役イメージにはまだ揺らぎがあったのですが、次回はいよいよ2000年代に突入。
現在の私たちに馴染み深い、オンとオフに連続性のある男役イメージが「確立」する第三の点について論じます。
またそれに大きな影響を及ぼしたと考えられる、先日20周年を迎えたみんな大好き(私も大好き)な、あのメディアも登場しますよ~🌟
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*1:「順みつき スター・カタログ」『宝塚グラフ』1980年1月号、宝塚歌劇団、p.38
*2:「寿ひずる スター・カタログ」『宝塚グラフ』1980年4月号、宝塚歌劇団、p.44
*3:「松あきら スター・カタログ」『宝塚グラフ』1980年6月号、宝塚歌劇団、p.36
*4:「スター・スコープ:ファッション拝見②」『宝塚グラフ』1986年7月号、宝塚歌劇団、p.24
*5:「ヤングトリオの、とことん素顔に大接近⁉〈真矢みき〉」『歌劇』1996年2月号、宝塚歌劇団、p.126
*6:「ヤングトリオの、とことん素顔に大接近⁉〈真矢みき〉」『歌劇』1996年2月号、宝塚歌劇団、p.126
*7:「カラー企画/VOICE -絵麻緒ゆう、ナチュラルな心を持ち続けて-」『宝塚グラフ』1998年2月号、宝塚歌劇団、p.11
*8:「カラー企画/VOICE -絵麻緒ゆう、ナチュラルな心を持ち続けて-」『宝塚グラフ』1998年2月号、宝塚歌劇団、p.11
『Rain on Neptune』のフランス語♦

こんばんは🌛
久々に、宝塚のフランス語を解説してみるシリーズです🎈🇫🇷
今回取り上げる作品は、月組の『Rain on Neptune』✨
谷貴矢先生の描かれるちょっと不思議でキラキラな宝石の世界に、れこうみコンビの硬質な美が溶け込んで、最高にファンタジックで素敵な作品となっていましたよね💎
またショーパートでは、アニソンあり宝塚の名曲ありで様々な月組生のお姿を見ることができ、これまた盛り上がりが凄かったです!!
(タカヤ先生は世界観の作りこみと、そのイメージを叶える選曲がべらぼうにお上手だと思ったので、やはり彼のショー作品が見てみたいなと思いました。。)
さて、この作品にはノートルダム寺院が登場することもあり、月城さん演じる主人公が生まれ育った場所はフランスであると推測できます。
そしてその影響か、登場人物たちの役名はフランス語から取られたものが多いです。(宝石のお役や天体のお役は除く)
そこで今回は、『Rain on Neptune』に登場するそれらのフランス語を解説していきますよ~🌟
シャトー・ド・カロー♦
月城さん演じる主人公ですね。
・で区切れる通り、このお名前は
①シャトー
②ド
③カロー
という3つの単語から成っています。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
①シャトー:château
「城、宮殿」を意味する名詞です。
ちなみにヴェルサイユ宮殿は、“château de Versailles”と表現します。
朝夏さん主演の宙組大劇場公演『王妃の館 -Château de la Reine-』のシャトーもこれですね。(reineが女王、王妃という意)
②ド:de
ここでは、「~の」という意味の前置詞です。
英語におけるofと同じような働きを成します。
なので“A de B” だと、「BのA」という訳になります。
③カロー:carreau
「(トランプの)ダイヤ」を示す名詞です♦
①~③を組み合わせると、月城さんのお役は「ダイヤの城」という訳となります。
シャトーは、月城さんの「城」から来ているのでしょうね。
(以下、このノリが続くこととなります😅)
ベルメール
この作品で海乃さんは氷の女王・ネプチューンと、ベルメールという2つのお役を演じておられます。
ベルメールも実は、
①ベル
②メール
という二つの単語に分けることができます。
①ベル:belle
「美しい」を示す“beau”という形容詞が、続く“mer”という単語の性質(女性・単数)に伴って変化した形です。
『ピガール狂騒曲』の「ラ・ベル・エポック・ド・パリ♪」の「ベル」も、この“belle”です。
②メール:mer
「海」という意味の女性名詞です。
①と②を組み合わせると、ベルメールは「美しい海」という訳になり、これまた海乃さんの芸名から来た役名であると分かります🌊
アブリコ
鳳月さん演じる月の王・トリトンの、地球での本当の名前ですね。
アブリコはフランスで“abricot”と綴り、意味は「あんず」です。
これまた芸名から…🤣
ピック♠
夢奈さん演じる、元宇宙警官でシャトーの仲間です。
ピックは“pique”という綴りで、「(トランプの)スペード」を意味します。
トレフル♣
英さん演じる天才ハッカーで、シャトーの仲間です。
“trèfle”と綴るこの単語は、「(トランプの)クラブ」を指します。
クール♥
彩さん演じるアンドロイドで、同じくシャトーの仲間ですね。
クールは“cœur”と綴り、「(トランプの)ハート」という意味です。
アンドロイドということもあり、いつも冷静沈着だから“cool”なのかと思いきや、これもトランプから来ていたんですね🃏
(余談になりますが、この時の彩さんのくるんとした前髪のアレンジが、オシャレでとっても好きです💘)
プランタン
春海さんが演じる2役目である、回想に登場する星間サーカスの団長です。
“printemps”と綴るこの単語は、「春」を指します。
(ここにきてまた、芸名シリーズ出ました🌸)
リュミエール
トリトンの妻で、ネプチューンのクローン元となった人物ですね。
(途中までまんまとベルメール=ネプチューンだと勘違いしていたので、ここのミスリードへの持って行き方が面白いなと思いました。)
リュミエールは“lumière”と綴り、「光」という意味です。
先日発表された、朝月さんのミュージックサロンのタイトルにも用いられた単語ですね❄
いかがでしたでしょうか?
配信で一回しか見れていないので、セリフや歌詞などに他にもあったかもしれませんが💦
タカヤ先生の、芸名から役名を取るセンスがさく裂していましたね💥
⋆今回も大活躍した愛用のフランス語辞書が、偶然にもネプチューンカラーでテンション上がりました💙

⋆他のフランス語シリーズはこちらからどうぞ☆
(いつか、「『ピガール狂騒曲』のフランス語」も書きたいですね…)
ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます♦♠♥♣
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