深掘り*タカラヅカ

男役イメージの研究で修士号を取得した筆者が、宝塚をあれこれマニアックに深掘りします。

酒井レヴューと銀の薔薇

こんばんは💐

 

 

先週はスカイステージにて、紅さんのご卒業公演の放送もありましたね🌟

 

レヴューの方は、演出家の酒井澄夫先生が担当されました。

 

 

特に近年の酒井先生のレヴューは、どう転んでも清楚にしかならず、心にしみじみと染み渡るような雰囲気が魅力的です。

 

また、歌詞の日本語の美しさも大好きなポイントの一つです。

 

 

そんな先生のレヴューをいくつか見ていく中で、主題歌の歌詞に「銀の薔薇」が登場しているという点が気になったので、今回はそれについて書きます🌹

 

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(大昔に描いた、『Bouquet de TAKARAZUKA』の綺咲愛里さん。)



 

『エンター・ザ・レビュー』

春野寿美礼さん主演の花組により、2005年に初演されたレビュー。

 

「夢を見れば…」の歌詞には、

空にきらめく 二人の愛の 銀の薔薇

 

とあります。

 

 

『Bouquet de TAKARAZUKA』

紅ゆずるさん主演の星組により、2017年に初演されたレビュー。

 

「Bouquet de TAKARAZUKA」には、

銀の薔薇 美しく 夜空に咲き香る

 

という歌詞が。

 

 

 

『Èclair Brillant』

 そしてこちらは、紅さんのサヨナラ公演のレヴュー。

 

「Èclair Brillant」にはまたまた同じく、

夜空に 撒かれた 銀の薔薇

 

とありました。

 

 

 

このように、酒井先生のレヴューの主題歌には「銀の薔薇」という歌詞が頻出しています。

 

 

 

この銀の薔薇は、いったい何を示すのか…?

 

3つの共通点から、「空にあるもの」であることは明らかですが、残念ながら詳しくは分かりませんでした…

ですが、公演プログラムや『歌劇』の座談会に何かヒントがあるかもしれないので、池田文庫でまた確認したいと思います~!

 

 

ちなみに、『エンター・ザ・レビュー』から『Bouquet de TAKARAZUKA』の間に、先生は『レ・ビジュー・ブリアン』と『Passion 愛の旅』を発表されています。

こちらの主題歌の歌詞を調べたところ、「銀の薔薇」は登場していませんでした。

 

 

タカラヅカ関連で言いますと、真琴つばささん主演の『愛のソナタ』には、「銀のばら」が登場するみたいです。

このお芝居の解説は以下です。


宮廷では婚約に先立って、花婿から花嫁に銀のばらを贈る習慣があり、そのばらを届ける使者を"ばらの騎士"と呼んだ。

華麗な貴族の世界を舞台に、銀のばらを巡るいくつもの恋模様が織りなすロマンティック・ストーリー*1

 

(これめっちゃ見たいんですけど、権利関係で放送されないのだろうか…)

 

 

『愛のソナタ』は、R・シュトラウスの《ばらの騎士》を原作としています。

このオペラにおける銀のばらは、「時」のアレゴリーであるという研究がありました。

www.classicajapan.com

 

 

 

また、明日海りおさん主演の『ポーの一族』は漫画を原作としていました。

その漫画のシリーズの中には、『メリーベルと銀のばら』というタイトルの作品が。

ja.wikipedia.org

 

 

そして、彩吹真央さん主演の『シルバー・ローズ・クロニクル』という作品もありましたね。

archive.kageki.hankyu.co.jp

 

 

 

 

次に酒井先生の新作レヴューが上演される際には、主題歌に「銀の薔薇」が登場するのかをチェックしたいと思います✨

 

 

 

 

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