深掘り*タカラヅカ

男役イメージの研究で修士号を取得した筆者が、宝塚をあれこれマニアックに深掘りします。

愛革*ドレスのここがミソ!

こんばんは🌷

 

今回取り上げる作品は、花組『愛と革命の詩』です!

 

 

 

植田景子先生のお耽美な世界観がバリバリに生きた作品。

美しいラヴシーンも必見ですが、お衣装に関してぜひ見て頂きたいなと思ったポイントがあるので、今回はそれを紹介します~💕

 

 

 

そのポイントとは、ずばり冒頭のマッダレーナのお着替えシーンです!

 

蘭乃さん演じるマッダレーナは、物語のヒロイン。

「ワルツ・ガヴォット・メヌエット~♪」と歌う彼女は、どうやらお着替え中の様子なのです。

 

その様子をじっくり観察すると、

①最初はノースリーブのお姿で登場し、

②途中何やら七分袖の上着のようなものを羽織り、

③そしてドレスへのお着替えが完了する

となっています。

 

 

実はこの過程、服飾史好きにとってはかなり注目ポイントなのです!!!

 

 

詳しく説明しますと、まず当時のドレスは今のように一枚のワンピース型にはなっておらず、幾つかのパーツに分かれていたことが挙げられます。

 


Getting dressed in the 18th century

 

 

こちらは当時のお着替えを再現した動画なのですが、

ドレスが三角の胸当ての部分(ストマッカー)とスカート(ジュップ)、そして袖と身頃・オーバースカート(ガウン)の3つに分かれていることが分かります。

 

ここで、改めて作品における描写を見てみましょう。

①のマッダレーナの姿は、動画の4:50~(コルセットにストマッカーを付け、ジュップを着けた状態)と似ています。

そして②で上着を羽織ったように見えたのは、ガウンを着る工程であったと考えられます。

 

 

ストマッカーとコルセットが若干同化しているなど、完璧に再現!とまでは言えませんが、

マッダレーナのお着替えの描写は、服飾史的にかなりリアルに迫ったものではないかなと思います。

 

以上、大変マニアックな鑑賞ポイントでした🥰

 

 

 

ついでに愛革の好きなポイントを羅列。

 

ロココ祭りなお衣装

・蘭寿さんの高貴な雰囲気

・ブロンドヘアーにパステル調のメイクがとっても似合ってる蘭ちゃん

・明日海さんが井戸に見立てたセリを使うところ

・DVD鑑賞中に「この人かっこいい!」と呟いたら、隣で見てた友達に「この作品で卒業したよ」って言われた春風さん

・柚香さんのヴィジュアルが神、ゾクゾクしちゃう

・望海さんの麗しい鬘、特に縦ロールと髪色

・白いラヴシーンが最高!!!!!

 

 

ブログ村に参加しております。

ポチして頂けたらとても嬉しいです!更新の励みになります!

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村